フランス料理などが提供される高級レストランでは、食べ方だけではなく食べ終えた時にもある程度のマナーを知っておく必要があります。食べ終えたのだからもういいだろうと適当にしてお店を出てしまうと、良い印象を与えないので注意が必要です。良いお客様だったと思ってもらえるようにするためにも、食べ終わりに関するいくつかのマナーを学んでおくようにしましょう。

ナイフやフォークの置き方

まず料理を食べるのに使ったフォークやナイフの置き方です。食べ終えた時にこれらがバラバラに置かれていると、食べ方が雑な人であるとみなされ印象も良くありません。 使用したフォークやナイフは、お皿の上へ置いておくのが一般的なマナーです。この時、ナイフなどの刃先はお皿の中心へ向けて置いておくようにしましょう。利き手が右手であれば、時計の4時の辺りからお皿の中央へ向けて並べて置いておくときれいに見せることができます。一方で使わなかったフォーク類については、特に位置を変更するといったことはありません。出された時と同様にそのままにしておくだけで十分です。

ナプキンの片づけ方

次に、食べる時に太ももの上などに置いておいたナプキンの片づけ方です。お料理が提供された時はきれいに折りたたまれていたため、食べ終えたときも同じように折りたたむのが良いのではないかと思う人もいるかもしれません。しかしそうした行為は間違いです。 実はナプキンをきれいに折りたたんでしまうと、料理が美味しくなかったというメッセージをお店の人たちに伝えることになってしまうからです。美味しく頂くことができたのであれば、ナプキンはしっかり折り目をつけてたたむのではなく、軽く何度か重ねるだけで問題ありません。軽くたたんだナプキンはそのままテーブルの上に置いておくようにしましょう。 この時口元の汚れなどをナプキンで拭いて汚れている場合には、その面を内側になるようにして畳んでおくのがマナーです。汚れた部分は見えないようにするということです。

和食のマナー

もし和食のレストランに呼ばれた時などは、基本的に普段の食事で培ってきた礼儀作法で十分です。しかしお椀のようにフタが付いていた食器に関しては、料理が提供された時のように蓋を元通りにかぶせておくようにしましょう。食べる際に使用したお箸については、特に置き場所が限定されているといったことはありません。丁寧に並べて置いておけば十分です。 最後に、出された料理が余ってしまった時のマナーです。中華料理に関しては、持ち帰ることが許されています。持ち帰りたくなるほど料理が美味しかったというメッセージを示すことにもなるので、お店の方に尋ねてみると良いでしょう。