和食は料理の味はもちろんのこと、その料理を盛り付けられる器を目で堪能するという楽しみもあります。日本の和食料理店で愛用される有田焼の和食器の場合、素焼きということから独特なテーブルマナーを持っているのも特徴で、あらかじめ来店する前にそのテーブルマナーを押さえておくことが大切です。その有田焼の和食器のテーブルマナーとは、必ず大皿であっても片手で持ち上げてからお箸を使って料理を取る必要があります。

大名の流儀

日本ではテーブルに据え付けられているお皿を持ち上げるのはマナー違反と思われがちですが、有田焼の和食器に限っていえばマナー違反にはなりません。これは有田焼が作り出される室町時代近辺にまで遡り、当時の朝廷でも天皇から貴族に至るまで大皿を手に取って食事を楽しんでいたと記録されています。和食の会席コースだと32品目で料理を提供されますが、最初は小鉢で次に中皿・大皿と料理がテーブルに用意されます。

大皿の使い方

大皿の場合は手に取って自身が食べる分の料理を分けますが、小鉢の場合は事前に各自の料理に小分けがされているので、手で持って取り分ける必要はありません。有田焼の和食器だと大きいお皿には手で持ちやすいように曲線が付けられてることが多いですが、小さいものは平面で主に漬物・和え物を添えてだされます。食べる時は手を添えず、そっとお箸で掬い取るようにしましょう。

和食の儀礼

和食はフレンチ・イタリアンほどのこだわったテーブルマナーはありませんが、婚礼式や法事等では重んじられる傾向があります。特に婚礼の懐石料理の際は、焼き魚がコースの最初に提供されます。先述したように大皿で出されるため、有田焼だと片手で持ち上げて切り分けるのが一般的です。この時のマナーとして注意をしないといけないのは、魚の身に対して真ん中から水平にして箸を入れないといけません。顔や腹に箸を入れるのは縁起が悪いと見なされて、マナーに反します。片手で持ち上げた状態でこの動作をするのはかなりの力を必要とするため、必ず席の横の方に介添えをお願いするのが望ましいでしょう。

締めは甘い物

和食の最後には必ず、フルーツの盛り合わせも出されます、有田焼の和食器に盛り付けられるフルーツはメロン・スイカ・アップルとなり、素焼きの良さを最大限に引き立ててくれるものです。いただく時はお箸を使うのが常で、手前から一口サイズに切り分けて食べていきましょう。基本的なテーブルマナーとなっており、さほど難しくはありません。