テーブルマナーのひとつに、カトラリーのマナーというものがあります。これはカトラリーの使い方のことで、これを間違えるのは西洋マナーのなかではあまり良いことではないと言われています。マナーといっても欧州と米国などではテーブルマナーそのものに多少の違いがあることは理解しておきましょう。

事例

たとえば、フランス料理を食べに行ったとします。テーブルの上には数種類のナイフやフォーク、スプーンがあるので、出された料理にどれを使えばいいのかわからないという人もいるかもしれません。フランス料理のコースでは、出される順番にカトラリーは並べられています。そのため使う順番は気にせずに、外側から使いましょう。一番内側になるのはデザート用のスプーンである場合はほとんどです。ですが、もしナイフやフォークが使いにくいというときは事前にお店に相談しておくと、店舗によってはお箸を出してくれるところが最近は増えているといいます。年配の方などもいるので、その方たちに配慮をした行動であり、マナー違反というわけではありません。

カトラリーの使い方

テーブルマナーではカトラリーの使い方も意識しなければいけないので、これを面倒だと感じる人もいるでしょう。たとえばナプキンは膝の上にのせておく、食器の音をたててはならないなどちょっとしたことにも疲労を感じる決まりがあるので慣れない人は大変です。また、カトラリーのテーブルマナーでよく知られているのが少し席を離れるときの置き方です。ナイフとフォークを広げたままにしておかなければならない、というものです。和食ではお箸を離しておくのは行儀が悪く失礼なことと言われています。しかし、フランス料理のマナーでは揃えておくのは食事が終わった合図、と言われているので気をつけましょう。食べている最中でも下げられてしまいます。

食事後のテーブルマナー

また、食事後にもテーブルマナーがあるので忘れないことが大切です。フォークとナイフは揃えておいてもいいのですが、膝に乗せていたナプキンはたたんではいけません。これは、料理がおいしくなかったという意味がある、と言われているため少し崩した状態で置いておくことをおすすめします。 そのほかにも、欧州と米国ではスープのすくい方に違いがあったり座り方にもマナーがあるなど大変です。事前に確認しておくといいかもしれません。ですが食事をするときに一番大切なのは、料理をおいしいと素直に感じながら笑顔で食べることです。仏頂面では相手にも失礼になるので、笑顔でおいしく食べましょう。